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文化 / 歴史

新!新選組 第3回 近代!会津・箱館編 ~未来へ~

START 14:00
END 15:30
料金 ¥3,300
配信媒体 Zoom

講師は大河ドラマ「新選組!」「篤姫」「龍馬伝」「八重の桜」ほか国内外のドラマ、映画作品の時代考証を担う幕末史の第一人者、東京学芸大学名誉教授で時代考証学会会長の大石学先生です。

およそ260年続いた太平の世が変革する時を数々の史料をもとに検証、「力を持たないものが力を持つとき、時代は動きます」。独特のやわらかな口調で教科書には書かれていない歴史の機微をわかりやすく解説します。【教室&オンライン受講OK】教室講座の様子を同時配信、オンライン講座は全国どこからでも受講可能です。


2022年4月、突如駆け抜けたビッグニュース『近藤勇の甲冑発見、初公開』(富山・射水市新湊博物館)。今改めて幕末史に熱い注目が集まっています。近年、歴史新発見の多くは地方から。近藤勇の甲冑も富山県の古刹国泰寺から発見されました。大石先生いわく、「地方から照射される歴史」がまさにいま重要となっています。本講座はその視点で組まれた3回の連続講座。

第1回は新選組の誕生編とし、近藤や土方を生んだ多摩地方の史料から展開、続く第2回は新選組のハイライト、政治の実態を京都を舞台に検証してきました。そして今回第3回は戊辰戦争の最終章会津(福島)・箱館(北海道)の史料を読み解く新選組史の決定版。近藤勇、土方歳三の最期をみつめ、そして残された隊士たちが書き残した貴重な史料から戊辰戦争の意味、そして日本の維新、近代の意味を考えます。多くの血を流した末に築かれたもの、その延長線上に今私たちは生きています。歴史からみえてくる未来へのメッセージとは・・・。

講座の見所のひとつ、大石先生ならでは、NHK大河ドラマの「時代考証」の舞台裏のお話も交え解説します。


◆「新!新選組」講座 第3回 近代!会津・箱館編 ~未来へ~
5月22日(日)14:00~【教室20名】&【オンライン】

いよいよ歴史の転換点に立ち会います。京都政局での活躍から一転し、鳥羽伏見の戦いで「徳川」ファーストで戦ってきた新選組含む旧幕府軍は、錦の御旗を掲げた「官軍」に敗北。それら家臣を残して秘密裏に大坂城を退去し江戸に向かった徳川慶喜。さらに甲州勝沼の戦いでの敗走。旧幕府軍の要であった松平容保の追討命。近藤勇の捕縛、斬首。めくるめく激戦のなか新選組は土方歳三を中心に、北関東を転戦、会津へ向かいます。江戸城が無血開城となった後も、戦禍は東北、北海道箱館へと拡大。隊士山口二郎(斎藤一)の会津母成峠での死闘、そしてついに箱館にて土方歳三が戦死。旧幕府軍の降伏により鳥羽伏見の戦いから1年に及ぶ「戊辰の戦い」が終結します。

 

講座では、会津戦争での新選組のメンバーが列挙された名簿や、母成峠で敗れたその夜に援軍を求める土方歳三の書簡(現在確認できる土方書簡としては最後のものといわれる)から当時のリアルな戦況を解説。また、箱館に残された貴重な史料、土方とともに最後まで箱館で戦った元新選組隊士中島登が描いた「戦友姿絵」にも触れながら、新選組そして戊辰戦争を改めて検証します。
さらにこの激動期に大石先生が注目しているのは、「朝敵」となった後も会津藩を支援した東北諸藩の動き。そしてヨーロッパ各国の武器商人の暗躍。「官軍」はもとより新選組も近代装備でのぞんだ史実にも触れ、激戦となった戊辰戦争の実像に迫ります。

 

今回もミニコーナー「NHKカルチャー 新!新選組紀行」も展開予定。「初公開!近藤勇の甲冑」の続報や土方歳三の愛刀兼定関連でとっておき情報、和泉守兼定・11代古川兼定や鍛冶場の写真も紹介。さらに会津での新選組、戊辰戦争の史跡を追います。会津松平家の歴史を語る名園「御薬園」、近藤勇、藤田五郎(斎藤一)の墓所、東軍墓所。そして同じ市内にある西軍墓所。多くの血が流れた戦いの先にあるものとは・・・。

 

一度は疑問に思ったことはないでしょうか?戦況が複雑化し、拡大すればするほど「あれ?なんのために戦ってるんでしたっけ?」と。大石講座で考えてみたいと思います。令和の今、改めて学ぶ「新選組」。

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